〈棄想天蓋〉:文芸とポップカルチャーを中心に

トマトです。学位は品種(文学)です。無名でも有名でもないちょうどよい塩梅の文芸作品をとりあげて雑感を綴ることが多いです。レコードが好きです。

2015-09-14から1日間の記事一覧

虚構また虚構、あるいは終りのない虚構:M・ブルガーコフ『劇場』(1966)

* ブルガーコフの『劇場』を読みました。 白水社から出されていたシリーズ「20世紀のロシア小説」(全八冊)の一つであり、数年前に大学図書館の除籍図書を揃いで入手して以来、本棚の隅に積んだまま忘れていたものでした。 門外漢なので批評以外のロシア文…