〈棄想天蓋〉:文芸とポップカルチャーを中心に

トマトです。学位は品種(文学)です。無名でも有名でもないちょうどよい塩梅の文芸作品をとりあげて雑感を綴ることが多いです。レコードが好きです。

2015-08-16から1日間の記事一覧

語りの彼方にあるオモチロサへ:森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』(2006)

* 専門が近代だということもあって最近の小説はあまり読みません。 SFが好きなのでそうしたものを趣味的に読むか、必要に迫られて勉強のために読むかくらいです。 後者の一つとして数年前に森見登美彦の作品をまとめて読みました。 一作目の『太陽の塔』で…