宮澤賢治
* 宮澤賢治の学会、研究会に入会すると機関誌や会報の他に種々のちらしの類が郵送されてきます。 多くは演劇やコンサートの案内なのですが、わたしの住んでいる地域で催されるものは少ないためさっと眺めてこういうものがあるのだなと確認するだけのことが…
人類は小さな球の上で 眠り起きそして働き ときどき火星に仲間を欲しがつたりする 火星人は小さな球の上で 何をしてるか 僕は知らない (或はネリリし キルルし ハララしているか) しかしときどき地球に仲間を欲しがつたりする それはまつたくたしかなこと…
* 宮澤賢治の童話「銀河鉄道の夜」は、ジョバンニとカムパネルラが天の川に沿って走る鉄道で二人旅をする物語です。 そしてそれは牛乳をめぐる物語でもあります。 その夜のジョバンニの旅は母のために牛乳を取りに行くことからはじまり、その胸に牛乳を抱く…
* 先日の詩「告別」についての記事にすこしだけ補足をしようとおもいます。 宮澤賢治にはもう一つ、農学校の教え子を念頭に置いて書かれた詩があります。「生徒諸君に寄せる」という断片的なメモのようなものです。 この四ヶ年が わたくしにどんなに楽しか…
おまへのバスの三連音が どんなぐあいに鳴ってゐたかを おそらくおまへはわかってゐまい その純朴さ希みに充ちたたのしさは ほとんどおれを草葉のやうに顫はせた もしもおまへがそれらの音の特性や 立派な無数の順列を はっきり知って自由にいつでも使へるな…
* 映画『幕が上がる』のキーワードの一つとして〈相対性理論〉を挙げることができます。 劇中では志賀廣太郎演じる現国教師が、「相対性理論」といえば最近ではバンドの名前、といった発言をするシーンがありました。 「相対性理論」といえば「やくしまるえ…