〈棄想天蓋〉:文芸とポップカルチャーを中心に

トマトです。学位は品種(文学)です。無名でも有名でもないちょうどよい塩梅の文芸作品をとりあげて雑感を綴ることが多いです。レコードが好きです。

何とも云へずさびしい気がして

ひょんなことからある方に教えていただき、毎週水曜日に放送されているBS-TBSの音楽番組『SONG TO SOUL』を視聴するようになりました。

各回60-80sの洋楽のヒットソングを一つ取り上げ、その曲にまつわるエピソードや関係者のインタビューを一時間も放送するという、音楽専門チャンネルでも類をみない毎週がスペシャルな番組です。

 

前々回の放送は Three Dog Night の “Joy To The World” でした。

これまでまったく関心をもったことのないバンドだったのですが、相当に印象が変わりました。この歌の詞がおもいのほかによいものだったためです。

 

  Jeremiah was a bullfrog

  Was a good friend of mine

  I never understood

  A single word he said

  But I helped him drink his wine

  And he always had

  Some mighty fine wine

  Singin'

 

《エレミアはウシガエルだった》、こんなシャウトからはじまっていたのですね。

一読してナンセンスでありながら主題に即してもいるよい詩だと感銘を受けました。題からして「もろびとこぞりて」を賑々しくしたくらいのものだろうとしかおもっていなかったので意外です。

そもそもなんだかぱっとしないそのバンド名が「三匹の犬を抱いて寝るような寒い夜」といった意だという基本的なことも知らなかったのですが、由来を聞くとなんだかかっこよくおもえてしまいふしぎです。

 

www.youtube.com

 

ところで、この ”Joy To The World” は「バブルガム」と括られるような boys & girls 向けのポップソングの一つとみなし得ますが、そうした曲がなかなかに好きです。

夏にはよく Reggae For Kids というアルバムを聴きます。

たしか十年とすこし前にタワーレコードのワゴンで500円程度で売っていたものでした。このアルバムは値段やタイトルに反してとってもちゃんとしたコンピレーションです。Desmond Dekker などの楽曲が集められており、大変にお得な一枚なのです。

 

 f:id:TAMAIShiology:20150918033950j:plain

 

手元にあるのは上の画像のものなのですが、amazonで検索すると同名で内容の異なるものがいろいろと出てきます。なかでも三枚組のBOXは Tommy McCook なんかの名前も入っておりさらに豪華です。

しかしながらそれらと較べてもわたしはこの盤がもっとも優れているとおもいます。

その理由は Millie Small の “Going To The Circus” が収録されているからです。

 

Mille は 1964年に発売された “My Boy Lollipop” によって、The Skatalites よりも先に、世界的な成功を収めたジャマイカ人の歌手です。かわいらしさの塊のような声が特徴です。

 

この “Going To The Circus” では “My Boy Lollipop” からわずかに数年ながら同一人物とはおもえないほどに唄い方が変わっています。声も低くなり、落ち着いた雰囲気となりました。

信じられないほどに曲がよく、そして十代の頃のお祭りを憶い出させる歌詞に懐かしいような淋しいような、なんとも言えない心持ちにさせられてしまいます。

 

童話や童謡への関心が強いということもあってか、バブルガムなポップソングもとても好きです。

 

Download

f:id:TAMAIShiology:20150918031034j:plain

 

広告を非表示にする