「羊をめぐる冒険」:ラムとビールと、玉井さんが
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年に一度の恒例となったももいろクローバーZの24時間USTREAM生放送が終りました。
作業のために中座をしたり仮眠をとったりとしたために完走は果たせませんでしたが、3/4程度は視聴することができました。観るだけでもすこしは疲れてしまうので、出る側、作る側はどれだけ大変なのだろうかと考えると三年も継続してくれていることに頭が下がります。
さて、わたし個人として昨年と大きく変わったことが一つあり、それはtwitterのTLを並行して同時に眺めたということです。いわゆる実況というものですが、はじめてリアルタイムで体験しました。
多様な生の声が発せられては流れていき、大変に興味深いものでした。
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この24時間を通じてもっとも反響が大きかったのは、おそらくメンバーがビールを飲んだ場面でしょう。
ももいろクローバーZはファン層が広いということ、老若男女が分け隔てなく愉しめるということが特徴として挙げられます。まるで親戚のこども達が騒いでいるかのようであり、ほほえましいその光景に癒されることしばしばです。
そのこども達がカメラの前でお酒を飲んでまんざらではない表情を浮かべたので、当然ながら少なからぬインパクトをもたらしました。その結果、モノノフのなかでも多様な反応が出てきているようです。
わたしがtwitterでフォローしフォローされている方は社会人に偏り、過半が30~50代くらいの方であるため、失望のような反応はそれほど見受けられませんでした(もちろんわたしを含めて驚きの声は多々あがっていましたが)。
一方、USTの画面の右に流れるより分母の大きなTLなどでは賛否の否の意見も少なくはないようでした。
現時点の情報量では測りかねるのですが、総体としてはそちらの方が多数派であってもおかしくはないのかもしれません。
ことしに入ってやたらとメンバーが恋愛観や結婚願望を語るようになったなあとおもったら、成人してお酒を飲んだ話が出て、そして実際にお酒を飲む映像が流れた訳です。
このようにはっきりとした形でももクロちゃん達の変化を開示しはじめたのは、本気で30代になっても40代になっても〈ももクロ〉をつづけていくための戦略、あるいは布石なのだとおもわれます。
いつかくるであろう熱愛発覚などの一大事に向けて、急に冷たい海に飛び込ませたら心臓がきゅっとなってしまうのでぱしゃぱしゃ水をかけてちょっとずつ慣らしていく作戦、なのだと捉えています。
小さな変化を積み重ねて大きな変化に備えさせるという意図がありそうです。
おそらく今後は、こうした変化をより多く目のあたりにすることになるのでしょう。それはとくに来年あーりんが二十歳になり、メンバー全員が成人することで加速するのかもしれません。玉井さんの髪型も、茶髪はおろかドルフ・ラングレンのようになってしまうのかもしれません。
しかしながら、飲酒映像の解禁一つでもなかなかに刺激が強いというところをみると、結婚しても〈ももクロ〉をつづける、そしてファンも維持するということはほんとうに大変なことなのだろうなあと考えさせられます(SMAPさんや嵐さんのような永くつづくグループの女性版になりたい、と公言しているももクロちゃん達ですが、奇しくも本家の嵐が大野くんの一件でざわついている最中ですし)。
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今回のUSTでこの〈飲酒〉と一対で興味深くおもったのは〈恋愛〉についてです。
エンディングでのまさかの結婚式につながるスタイリスト寄森さんの縁結び行脚を軸に、深夜の埋め草的な(失礼)パジャマトークの結婚相談、tmmnこと古屋さんの彼氏の話など、恋愛に関する話題に事欠きませんでした。
そしてメンバーに関係しても《玉井さんが一生ひとりでいられますように》というネタが生まれました。
お馴染の「ももクロでいちばん最初に結婚できる人は?」というアンケートで最下位となった玉井さんをいじるもので、晩御飯からはじまり、エンディングのライブまでひっぱられることとなります。
神社を行脚する寄森さんが十社で祈願までするという念の入れようです。
玉井さんのリアクションもよくて笑いながら観てしまいましたが、もしかすると飲酒に複雑な想いを抱いたファンの救いのようなものがここにあったのかもしれないと、ふんわりといまおもいます。
玉井さんの独身をみんなでお祈りするというこのくだりが、あたり前に変わっていくももクロちゃん達の姿に、それでももうしばらくはあんまり変わらずにいてほしいという想いを表出する儀礼のような機能も果たしたのかもしれません。大仰ですが。
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この24時間USTは、はじめのイベントであるジンギスカンの場面にいまのももいろクローバーZの多くが詰まっていたようにおもわれます。
一生〈ももクロ〉してもらいたいものです。
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