〈棄想天蓋〉:文芸とポップカルチャーを中心に

トマトです。学位は品種(文学)です。無名でも有名でもないちょうどよい塩梅の文芸作品をとりあげて雑感を綴ることが多いです。レコードが好きです。

ふしあわせという名の黄色い猫がいる

一昨夜の『ももいろフォーク村』はいつになく内容が詰まっていたようにおもいます。

いずれの曲もみな印象深く、全体として渾沌とした、素晴らしい回でした。

 

開幕のタイガーマスク再現からの断髪あーりん公開、此度は聖闘士星矢のときのようなフェイクではなくほんとうの断髪だったのでびっくりしました。

しかしとっても似合っている、生まれたときからこの髪型だったのでないかと錯覚させるほどに似合っている。大正浪漫から昭和モダンへ、竹久夢二から中原淳一へと移り変わったかのような鮮烈な印象を受けました。

f:id:TAMAIShiology:20151121050840j:plain(参考①:ロングでレトロスペクティブなあーりん)

f:id:TAMAIShiology:20151121050922j:plain(参考②:ミディアムでモダンなあーりん)

推されている三人が似たような形になってきましたが、三者三様、ここからどのように変化していくのかが実に愉しみです。

 

閉幕の「灰とダイヤモンド」、先週の月刊TAKAHASHI11月号の際も有安さんメインのセットリストながらこの曲が入らなかったので、ここぞというときの勝負曲になったんだなあ、とおもっていたら、まさかフォーク村で再演してもらえるとは。

男祭りでの奉納とはまったく別物なのでしょうが、いたく感動しました。

 

はじめと終わりに大きなサプライズが設定された訳ですが、前述のように、それらに挟まれた一曲一曲も十分に強いインパクトを残したとおもいます。

それはとりもなおさず、憂歌団との遭遇、異文化接触によりもたらされたものでしょう。

 

とりわけ玉井さんの「君といつまでも」のデュエットは木村さんの癖が強すぎてあまりにハードモードで、さながら他流試合のようでした。ここのところどの歌も上手に唄えていた玉井さんが大苦戦しつつ奮闘する様がよかったです。

高城さんの「ゲゲゲの鬼太郎」はとてもかわいらしく、持ち歌にしてほしい、なんだったらこれを主題歌とするために『鬼太郎』の新シリーズが制作されてほしい、と願わざるを得ませんでした。

 

そして百田さんがブルーズの何たるかを知った「おそうじオバチャン」、これはよい体験をさせてもらったのではないでしょうか。

フォーク村はこれまでもフォーク以外が大半を占めていましたが、ブルーズの要素はほとんどありませんでした。ポップなももクロちゃん達からは随分と遠いところにあるジャンルだからかもしれません。

憂歌団との共演でそちらの方向にも拡がったのは喜ばしいことです。

 

そうなるとやはり浅川マキを唄ってほしくなります。

 

寺山修司がプロデュースしていた初期の楽曲は、いまとなっては玉井さんのためにあるようにおもわれてなりません。

「ふしあわせという名の猫」「淋しさには名前がない」「かもめ」、いずれもひとりぼっちのわたしの哀歌です。一生独身が既定路線となった、ももクロのふしあわせという名の黄色い猫、玉井詩織

低めの声と薄い幸、ブルーズを唄うにあたっては天使の歌声に次ぐ新たな武器となるやもしれません。

冗談はさておき、真剣に浅川マキを唄う玉井さんはほんとうにかっこよいに違いないと夢想しています。

 

久しぶりにリクエストの葉書を出したくなりました。

ところでブルーズと言えば、淡谷のり子とわたしの祖父は従姉弟の続柄だったようです。モノマネ番組でのコロッケを介してこの事実を知りました。

 

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